ZenHack 2016 Fallに参加してきました

ZenHack 2016 Fallに参加してきました

こんにちは!柳下です!
先日10月1日〜10月2日の間に行われたZenHack 2016 Fallに参加してきました。

ZenHackとは?

「禅とITで世界の課題に挑む 〜鎌倉建長寺で禅を体験し、ITで世界の課題解決に挑むハッカソン〜」
をコンセプトに、建長寺という鎌倉にある由緒正しいお寺に泊まり込みで行われるハッカソンです。
毎年決められたお題があり、そのお題が抱える問題を解決するためのプロダクトを企画・開発します。
今年のお題は「観光」でした。

ハッカソンについて

僕自身ハッカソンに参加するというのは初めての体験でした。
技術的にまだまだ不安な僕が、果たして他のエンジニアの方達と一緒に開発できるのかという
考えで始まる前はいっぱいでした。
しかしいざ始まってみるとそんな考えは何処へやら。
自分にできないことがあるように他の人達にもできないことがあって、
自分ができることを精一杯やることがチームの良い役割分担になるという開発経験は
とても楽しいものでした。

僕たちのチームはキャラクターを利用したチャットボットアプリを作りました。
サービス名は「ZEN MONDO」です。
修行僧が悟りを開くために行う問答。修行者が疑問を発し、師がこれに答えるもの。
という意味を持つ「禅問答」という言葉にヒントを得ました。

mondoSplash

このチャットボットは地域のいろんな場所に設置されていて、
対話を繰り返すうちに歴史的話やお得な情報を教えてもらえるというものです。
またキャラクターの性格はユーザーとの対話によって変化していき、
優しい人が多い場所には優しいキャラクターに、ちょっと怖い人が多い場所には怖いキャラクターに
変わっていくという禅問答要素を取り入れています。

char001
プロトタイプだったのでだいぶ見た目が可愛いキャラクターでしたが、
実際にはその地域にちなんだものをキャラクター化したいと思います。

鎌倉の観光には長谷や小町などの名所に人口が集中しすぎていて、
過密のあまり観光に不便な時があるという問題があります。
これを解決するために裏鎌倉と言われる穴場スポットや、
あまり知られていなけど歴史的にはとても意味のある場所などにこのチャットボットを設置し、
観光客の分散化を図ろうと考えました。

後の展望には、ユーザー参加型のミッションイベントなども考えています。
各所のキャラクターと対話しながらヒントを得て問題を解決し、
ユーザー全体の達成率が100%に達したら花火が上がるというようなイベントです。

各所のボットに行く移動手段として
湘南モノレールさんを利用してもらえるような配置にしたら
湘南にあるモノレールという希少な乗り物の知名度アップ、
より観光客の分散化が図れるのではと思います。

今回のデモを作成する際にはdocomoさんのRepl-AIという
APIを利用しました。
GUIでユーザーとの会話を想定したシナリオを作成し、それをAPIとして保存することで
誰でも簡単に高機能なチャットボットを作成することができます。

キャラクターの性格変動には、IBMさんのWatson APIを利用した実装を想定しています。
IBM 「Watsonとの対話」動画シリーズで人間と人工知能が対話する動画は、近未来がすぐそこまで来ていることを予感させてくれます。

今回ハッカソンに参加したことで、こうしたすごい技術やサービスをたくさん知ることができました。

禅について

ハッカソンと同じように座禅をするのも初めての体験でした。
2日目の早朝03:00に起きて、03:30から座禅開始です。
静かな暗がりの中に聞こえる虫の声と、荘厳なお寺の雰囲気が合わさった非日常に、
眠たい目もすぐに覚めました。

始まる前にはおしょうさんから座禅中の姿勢と云われなどを教えていただいて頂きました。
一つ意外だったのは座禅中は目を完全に閉じるのではなく、
半目で自分より1m先に視線を落とすということです。
終わった後は頭がすっきりしただけでなく、姿勢が正されたことで全身が軽くなった気がしました。
04:10からまた開発が再開したのですが、前日から詰まっていた問題がすぐに解決できた時は
座禅すごいと思いました。
普段の業務でも問題が起きた時、思うように進まない時は座禅を取り入れたいと思います。

またハッカソン中は精進料理や地元鎌倉の食材を使用した料理をいただきました。
Slack for iOS Upload-1

こちらは初日にいただいたあんかけ丼です。
もっと味の薄いご飯を想像していたのですが、
嬉しいことに毎食とても美味しかったです。

毎食しっかり手を合掌し、全員でいただきますをしてからご飯を食べました。
忘れてしまいがちですが、命を頂戴するという言葉の意味と重みを思い出すことができました。

禅とは有名なお寺の中で座禅を組むという特別な行為の中にあるのではなく、
むしろいただきますをしっかり言うというような毎日の中の出来事にあって、
それら一つ一つに心を込めて行うことが修行、すなわち本当の禅なのではないかと
開発中にSOY-JOYを食べながら思いました。
ZenHack中はSOY-JOYがたくさんあって食べ放題です。
もちろんSOY-JOYにも心の中でいただきますを言いながら食べました。

まとめ

今回初めてハッカソンに参加して一番良かったと思うことは、
何かを作るというのはやはり楽しいと思えたことです。

それぞれ分担されたものを合わせて
ちゃんと動いた時は本当に感動しました。
2日間という短い期間の中で、ある程度ではありますが
人に見せれるものが作れたというのはとても貴重な経験だと思います。
(現在はAPIを使うのにお金がかかるため引っ込めてあります)

ハッカソン中に出会った方に
「作りたいものを作るというのが大事だよ。技術は必要になった時に自然と身につく。」
と教えていただきました。

たくさんの技術、知識、アイデアに触れて、さらに座禅をする中で、
自分は何を作りたいのか、目的地はどこで現在地はどこなのかを
見つめ直すいい機会になったと思います。

今回感じた楽しみを忘れずに、自分が作りたいと思うものを作っていきたいです。
きっとそれが技術の向上にもつながると思います。

最後に、僕は今回チームのメンバーに本当に恵まれました。
ブレストして企画を考える時も、開発の時も
楽しくない時間がありませんでした。
SHO-JIN(チーム名)の皆さんありがとうございました。

ZenHackの様子はこちらの記事にも載っています。
禅寺で修行しながらプログラミング、鎌倉市で「禅ハック」開催

ハッカソンは全国津々浦々で定期的に開催されているようなので
興味がある方は是非参加してみてください。
2016年のハッカソン開催情報まとめ!

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